橋詩(7)

「橋詩」

橋詩(きょうし)の世界は三行詩
五や七 単位のブロックで
色んなものを橋渡し



<橋詩 南陽彰悟 (‘06年10月15日から)>

 
 
 
 
「秋晴れ」
 
秋も深まり晴れた日も
遠くの山が
霞(かす)む日もある
 
 
「野菜屋さん」
 
色んな知らないもの並び
今日初めての
京イモ太(ふと)く
 
 
「田んぼ道」
 
十月中旬田んぼ道
二番穂伸びて日は明るくて
背中の汗も風爽(さわ)やかな
 
 
「秋の墓参り」
 
秋晴れ明るい
お墓の掃除
これも楽しい行事です
 
 
「平和台」
 
今日は11月19日 平和台
キンモクセイの香り包まれ
ツクツク法師の声一つ
 
 
「タブの木」
 
枝の先(さき)
まとまり葉が付く
タブの木太く
 
 
「車修理」
 
車修理で代車を借りて
慣(な)れた車のありがたさ
暗闇ボタンで身にしみる
 
 
「溝ソバ」
 
溝ソバは一つ一つは
5枚の花びら まとまり付いて
ママコノシリヌグイの花に似て
 
 
「椋鳥(むくどり)」
 
秋の風
椋鳥元気で
赤い実 鈴なり
 
 
「西都原のコスモス」
 
古墳を誉(ほ)めるコスモスの
コスモス誉める山並みの
すべて穏(おだ)やか西都原
 
 
「眉(まゆ)月」
 
昼間の暑さを
忘れるように
眉月うっすら涼風(すずかぜ)に
 
 
「慣(な)れた車」
 
代車に乗ってハンドル重く
座席は低くてブレーキ違う
やっぱり車は慣れたもの
 
 
「マリーアントワネット展」
 
ウィークデーでも人多く
最後の手紙に
涙ふく人
 
 
「お菓子屋開店」
 
臨時駐車場
店内行列折れ曲がり
開店お菓子屋ぬいぐるみ
 
 
「キバナノホトトギス」
 
椿山(つばきやま)すでに花終わり
加江田渓谷下ってみれば
そこに数輪 黄色花
 
 
「ザック」
 
新ザック今日は散歩に持っていき
肩掛け帯の調整と
肩に馴染(なじ)ませ使い初(ぞ)め
 
 
「母との話」
 
母との話は聞き役で
色んな知らない名前出て
時々質問 母楽しげに
 
 
「昔の通学路」
 
道残り 通学路
畑無くなり
門札(もんさつ)見れば友達の
 
 
「中古車屋さん」
 
看板メーカー中古車屋さん
のぞいてみれば
他社の車も結構あって
 
 
「椿山森林公園」
 
3連休の椿山 夕日照らして山紫に
若者にぎわう駐車場
早咲き椿やサザンカ咲いて
 
 
「ケヤキの木」
 
山の斜面のケヤキの葉
当たりはずれは少なくて
今年もくっきり黄葉見事
 
 
「西都古墳祭り」
 
太鼓(たいこ)に踊り古代の衣装
下水流(しもずる)伝わる臼(うす)太鼓
古墳祭りはコスモスゆらぎ
 
 
「昔の火おこし器」
 
弾(はず)み車を弓で回して
煙が出れば杉の葉 粉の
パラパラまけば火種は赤く
 
 
「こんにゃく芋(いも)」
 
カボチャの形のこんにゃく芋は
古墳(こふん)祭りの物産展で
素朴でしっかり古墳的
 
 
「11月中旬」
 
薄夕焼けで
山の端(は)が
くっきり映(は)えて木々も黒
 
 
「清武城跡」
 
山城は南の山々遠くに眺め
ミカンと大根 サツマイモ
歴史を含(ふく)んだ石碑(ひ)あり
 
 
「勧進帳」
 
歌舞伎の舞台は華(はな)やかで
弁慶動きは激しくて
顔汗光る幸四郎
 
 
「歌舞伎(かぶき)」
 
原色の背景光り
三味線 長唄(ながうた)鼓に笛に
歌舞伎役者の見得(みえ)映(は)えて
 
 
「九重町 夢大吊橋」
 
高さ173メートル 長さ390メートル
出来て間もない歩道の吊り橋
渓谷紅葉滝二つ 秋の谷風身にしみて
 
 
「黒川温泉」
 
谷川の小さな旅館の並ぶ町
紅葉の葉お湯に沈んだ露天風呂
囲炉裏(いろり)のまわりは黒光り
 
 
「予防注射」
 
インフルエンザの予防注射
日差しはまだまだ強いけど
もうすぐ冬だと感じさせ
 
 
「犬さん」
 
いつも吠(ほ)えてた犬2匹
最近吠えずに元気かな
匂いを覚えてしまったのかな
 
 
「旧道」
 
広くなくまっすぐに
時々くねって折れ曲がり
今はひっそり旧道楽し
 
 
「公民館」
 
旧村は狭くて質素
広くて立派は開拓地
公民館にも風土があって
 
 
「11月中旬の雨」
 
車の暖房初めて入れて
雨の少ないこの秋の
乾いた風景寒さに元気
 
 
「うなぎの味噌漬け」
 
うなぎに付いた呉汁(ごじる)の白泡
漬け物これらは普通だけれど
今日初めてのうなぎの味噌漬け
 
 
「バス停看板」
 
今は消えた字(あざ)地名
バス停見れば残ってて
味わい深い名前あり
 
 
「マリーゴールド」
 
秋の終わりも濃い黄色
夕方空気も冷えてきて
庭の花々浮き上がる
 
 
「山羊(やぎ)さん」
 
ヤギさんは
子供も母も
見てると和(なご)む
 
 
「一ッ瀬鬼子母神」
 
一ッ瀬川の堤防近く老梅あって
ロウソク立てて線香3本
座敷に座る若夫婦
 
 
「椎葉豆腐(しいばとうふ)」
 
にんじん野菜に柚(ゆず)入り
箸(はし)で刺しても持ち上げられて
伝統詰まった名物豆腐
 
 
「西都市現王島(げんのうじま)」
 
地域の霊園石碑には
神武天皇御降誕
そのとき衣類を埋めた場所
 
「高鍋海水浴場」
 
テトラポットの波消し脇は若者
サーファー 夕暮れの中
天然牡蠣(かき)の小粒は美味(うま)く
 
 
「平和台」
 
中学時代の山の道 平和台から水源地
その時は右手の断崖 尾根にはアベック
再び歩けば古墳2基
 
 
「草の種」
 
細道で
車を避(よ)けて
種子ズボン
 
 
「加江田渓谷」
 
水多く新たに滝でき
楓(かえで)もツタも色づき映(うつ)る
トロッコ跡(あと)は10キロメートル
 
「紫カタバミの花」
 
11月の末になり
それでも見つけた
紫カタバミ
 
 
「ビニールハウスの音楽」
 
ビニールハウスの農作業
大きなスピーカー
広い畑に音伸びやかに
 
 
「車の電装店」
 
発電機ディーラーよりは
消耗ブラシの交換できて
ありがたいもの電装店は
 
 
「新田原(にゅうたばる)航空祭」
 
まわりも車と人の群れ
五輪のマークも大空描(えが)き
帽子とバンドを記念にと
 
 
「我が家の忘年会」
 
この一年の出来事を
妻と語って思いだし
柔らか肉とビールが美味(うま)く
 
 
「水炊き」
 
この冬初めて電気鍋
白菜たっぷり食べられて
終わった後も体ポカポカ
 
 
「障子(しょうじ)張り」
 
雑巾(ぞうきん)で桟(さん)をぬらして
紙をはぎ この見事さに驚いて
新紙張って気分良く
 
 
「髪カット」
 
髪カット チェーン店
なかなかきれいに出来たけど
料金たったの1000円で
 
 
「12月の朝顔の花」
 
12月散歩道
庭先見つけた朝顔は
風も止まって気持ちよさそう
 
 
「新しい橋」
 
欄干(らんかん)まだ無く工事中
道路拡張 家新しく
2年後完成 町変わる
 
 
「みかん」
 
丘の家 冬の日差しの畑には
緑と黄色のミカンなり
風も止まって暖か空気
 
 
「代車」
 
私の車と比べても
4年も若い軽代車
それでも赤さびすべての窓下
 
 
「車の発電機」
 
15年回り続けた発電機
分解したもの軸すり減って
よくぞと思わず感謝の気持ち
 
 
「パソコンの歴史」
 
PC-8801 PC-9801 PC-H98 PC-9821 PC-NX LaVie 歴史のページを見ていると
私の生活 走馬燈
 
 
「アマチュア無線」
 
ダイアル回せど声はなく
携帯とインターネットに押し出され
やってみようとかえって思う
 
 
「十二月の百合(ゆり)」
 
散歩道
垣根に百合咲く
師走(しわす)も半ば
 
 
「車のスターター」
 
はずした車のスターター
ネジをはずせば金属粉は色は黒
15年間エンジン回し縁の下の力持ち
 
 
「体感」
 
発電機かえても体感変化なし
スターターかえれば音が
静かになって
 
 
「冬のミカン」
 
白雲混じる青空に
大きな黄色のミカンなり
冬の日差しに暖められて
 
 
「干し大根」
 
日に干せば
小さく細く
うま味増す
 
 
「トンカツ屋さん」
 
子供の頃も行った店
本店無くなり支店が残り
ヒレカツかめばその柔らかさ
 
 
「ホームセンター」
 
品数多さに驚いて
今度はその内バッテリー
自分で変えよう手続き読んで
 
 
「蝋梅(ろうばい)の花」
 
今年も咲いたロウバイの花
筑波山でも咲いていた
真冬の花は黄色花
 
 
「墓参り」
 
冬晴れの飛行機飛んで
風無くて
墓石まわりは暖かみ
 
 
「クリスマスケーキ」
 
今年のクリーム甘めです
スポンジ柔らかふかふかと
イチゴの赤が冴(さ)えてます
 
 
「風邪ひき」
 
2日続いた風邪気味の
熱はないけど病院へ
年とりゃ早めが肝心で
 
 
「風邪(かぜ)」
 
熱が出たのは久しぶり
家庭では体温計は
電池いらずの水銀式が最適で
 
 
「薄型テレビ」
 
解説本を見てみれば
まだまだ画質は発展途上
ブラウン管にはかなわない
 
 
「餅米(もちごめ)」
 
28日年の暮れ
餅米は売れきり店も
正月食材飛ぶように
 
 
「餅米(もちごめ)洗い」
 
鍋 ボール プラ容器
それぞれ餅米洗います
白いとぎ汁 新年色の
 
 
「餅つき」
 
粳(うるち)の混じる餅米は
ツブツブなかなかとれなくて
それでも美味しいもち肌の
 
 
「大晦日(おおみそか)」
 
ソバ食べて
空を仰(あお)げば
おぼろ月
 
 
「明けましておめでとうございます」
 
東空(ひがしぞら)
黒 赤 黄色 水色と
一つの点の星光る
 
 
「ひなびた神社」
 
夕暮れの
ひなびた神社も
お正月
 
 
「みかん」
 
正月に
木になるミカンの
黄色がめでたく
 
 
「雨の散歩」
 
雨の散歩もまた楽し
時々風吹き傘支(ささ)え
塀(へい)の日だまりポピーの花が
 
 
「夜のドライブ」
 
新田原 夜のドライブ広々と
真っ暗闇(やみ)を照らしつつ
昼間と違った緊張感の
 
 
「ガソリンスタンド」
 
セルフでも
かえって高価なところもあって
そうか設備に経費がかかり
 
 
「長生き」
 
腹7分 ウォーキング
これが長生き
秘訣だそうだ
 
 
「一月の菜の花」
 
一月菜の花 曇り空
この冬一番寒空に
土から顔出す春の精
 
 
「速川神社」
 
一ッ瀬川の潜水橋を
急な坂道 空き家の店も
滝あり卵もロウソクあって
 
 
「リサイクルショップ」
 
持って行き
これは買えない断(ことわ)られ
店を見らずに持ち帰る
 
 
「医薬分業」
 
薬局 医院と別になり
薬の説明詳しくなって
患者としてはありがたく
 
 
「鳥インフルエンザ」
 
渡り鳥
何にも知らずに
ウィルス運ぶ
 
 
「平和台」
 
夜のレストラン
見下ろす夜景は
冬の輝き
 
 
「高台の団地」
 
坂道両側 家なみ続き
隣の団地に もうつながって
学校そろって郵便局も
 
 
「神社」
 
テントはあれど
品はなく
今年も正月終わりかな
 
 
「薄型テレビ」
 
確かに画面は大きいけれど
画質はのっぺりアニメ的
これではまだまだ待つが良い
 
 
「母ヤギと3匹の子ヤギ」
 
ヤギの目の優しさ見れば
この地球 懐(ふところ)深さに
心安らぐ
 
 
「ワシタカ類のミサゴ」
 
田んぼ道 上空悠々ミサゴさん
顔とお腹(なか)は白色で
私の真上も飛びました
 
 
「ショッピングセンター」
 
通路を真っ直ぐ歩けぬほどの
人の群れ それでも歩くは
気持ち良いもの
 
 
「全自動洗濯機」
 
男でも
洗濯平気の
全自動
 
 
「ミカンの葉」
 
ミカンの葉 枝切られ
3週間後も
緑は続く
 
 
「傘(かさ)」
 
100円ショップで300円
自動で開くボタンあり
これだと平気で置き忘れ
 
 
「西都原の夕日」
 
赤い夕日は畑の上に
古代人 眺(なが)めたように
思いは今と同じもの
 
 
「家具屋さん」
 
西洋式 東洋式あり
置物の細工の見事さ
お国柄
 
 
「冬のにわか雨」
 
さっきまで冬の日浴びて
黒雲雨で真上まで
冬の天気も変化激しく
 
 
「金柑(きんかん)」
 
熟(う)れた色
ミカンの中では
金柑 飛び抜け
 
 
「道の駅フェニックス」
 
冬の海
明日葉(あしたば)ソフト
食べてもふるえず南空
 
 
「ペット犬」
 
椅子座り眼鏡を掛けたペット犬
ソフトクリーム
飼い主スプーンで
 
 
「漁協」
 
港のそばの魚料理
漁協の直営 出来たての
安くて刺身はすっきり味の
 
 
「ミネラルウォーター」
 
買い物で
一番重い食料品は
ミネラルウォーター 2リットル
 
 
「2月1日」
 
夕暮れの
寒風 茨城
思い出させて
 
 
「映画 寒川(さぶかわ)」
 
廃村なった寒川の
学校 神社に
心は残る
 
 
「節分」
 
太巻きを食べる由来を
調べよう
インターネットですぐ分かり
 
 
「ウインドウズ VISTA」
 
店で実演眺めてみれば
色々良い点あるけれど
XPは’14年まで
 
 
「九州山脈」
 
冬の空気は遠くまで
高千穂もちろん韓国岳(からくにだけ)も
うっすら見える夕日の中で
 
 
「土焼き殺菌」
 
ゴーゴー黄色の重油の炎
土は運ばれ炎で焼かれ
トラック荷台にコンベアー
 
 
「確定申告」
 
中高年のまじめ顔
とても親切 税理士さんの
おかげで今年も無事終わり
 
 
「マツバウンランの花」
 
引っ越ししたとき咲いていた
薄紫の可憐(かれん)な花は
2月上旬咲きました
 
 
「初ヒバリ」
 
2月上旬 初ヒバリ
南九州 薄曇り
関東よりは二十日も早く
 
 
「座論梅」
 
樹齢は600 臥(が)龍梅
枝を地に着け 根を出して
芽を出しその内 枝枯れて
 
 
「外車展示」
 
スピードメーター 350キロ
タイヤの大きさ不似合いぐらい
座席は深く沈み込み
 
 
「月知梅(げっちばい)」
 
樹齢400年 元気よく
枝密で花も若くて
月知梅
 
 
「眼鏡のフレーム」
 
15年 プラスティックのフレームは
よくぞ今までもってくれ
今度はメタルの レンズそのまま
 
 
「キャベツ」
 
キャベツの蒸したの
甘くてうまい ポン酢で食べれば
大人味
 
 
「野鳥のメジロ」
 
じゅるじゅる地鳴きも
仲良し番(つがい)
ツーツーさえずりまた美しく
 
 
「好隣梅」
 
急坂両側 梅の花
シロハラ メジロのさえずりと
椿(つばき)の花で展望台へ
 
 
「ぎょれん丸」
 
漁港の近くの漁連 直営
さすがに刺身(さしみ)は新しく
美味いとしみこむ昼食の
 
 
「中古車祭り」
 
スポーツカー エンジンオイルの
キャップを開けてスラッジ確認
若者2人
 
 
「博物館」
 
郷土の歴史の展示あり
複雑多彩で一度では
すっきり頭に残らずに
 
 
「暖冬」
 
ヒバリのさえずり数回聞いた
底冷えの冬 感じずに
2月下旬の陽(ひ)の明るさは
 
 
「天ヶ城(あまがじょう)」
 
お城の中は博物館に
最上階は高岡の町
大淀川に重なる山並み
 
 
「2月の雷」
 
大粒雨に雷鳴って
暖冬らしく
春雷か
 
 
「フキノトウ」
 
気づけばたくさん伸びてきて
その晩天ぷら
あっさり味の春の精
 
 
「土手の土筆(つくし)」
 
土手の土筆は春を告げ
初めて見つけて
20本
 
「走行距離19万キロメートル」
 
私のコロナは19万キロ
16年の思い出載せて
次は目指そう20万キロ
 
 
「桜と桃」
 
花びら先が丸けりゃ桃で
先に凹(へこ)みは桜です
これは母から教えられ
 
 
「暖冬」
 
暖冬の
雨は大粒
男性的な
 
 
「山の春」
 
赤木の集落数軒の
小さな白花咲き乱れ
ウグイス鳴いて谷渡り
 
 
「終わった梅林」
 
3月1日梅林行けば
臥龍梅も花終わり
さっぱりすっきり枝美しく
 
 
「春の山」
 
ウグイスもはや 谷渡り
ホオジロまでも
一筆啓上奉(たてまつ)る
 
 
「新バイパス」
 
出来て6日新バイパスは
橋の一部を記念に残し
道の駅 一角飾る
 
 
「ヒバリ」
 
春のヒバリは羽ふるわせて
止まっているようで
斜(なな)めに漂(ただよ)う
 
 
「ユキヤナギ」
 
細い枝 小さな白花
びっしり並び
そよ風でさえ身を揺(ゆ)らし
 
 
「タバコの植え付け」
 
タバコの植え付け全自動
農機具メーカー助っ人派遣
みるみるうちに出来上がり
 
 
「昔居た町」
 
裏通り子供の頃の小さな店が
今も続いて
懐(なつ)かし嬉(うれ)し
 
 
「春の散歩」
 
春の散歩は山坂の
団地の道を登っていけば
まぶしい光にガラスの温室
 
 
「ヨットハーバー」
 
冬のヨットは帆(ほ)を下ろし
春の予感の風に揺れ
だーれも居ない昼下がり
 
 
「花屋さん」
 
花屋さん
春の香りが
サービスの
 
 
「法事」
 
親戚と
お久しぶりの
懇親会も
 
 
「Ni-HM充電池」
 
ディジカメ電池を2年間
ずいぶん元気で働き続け
今日は新品おろします
 
 
「タバコの植え付け」
 
畝(うね)の上ビニール穴に
顔出して
夕方寒風ふるえる青葉
 
 
「ボランティア」
 
街角小さな公園に
花壇作りの仲良し夫婦
春の光のボランティア
 
 
「春の嵐」
 
風雨(あめかぜ)強く
春の勢い
見せつけられて
 
 
「ホームページ作り」
 
こつこつと
日ごとに積み上げ
ホームページを
 
 
「鬼子母神のお祭り」
 
子供の頃は出店と見せ物小屋
今は出店が数十軒
人の歩みは昔と同じ
 
 
「赤木の集落」
 
伊東の落ち武者 山懐(ふところ)の
キャンプ場跡 養鶏場も
男の人は住みよいと にこやかに
 
 
「ウグイス」
 
山のウグイス声なめらかで
春の光に
染(し)み渡る
 
 
「タバコの葉」
 
みるみるうちに15センチに
タバコの葉っぱの生育早く
早い田んぼは田植えも終わる
 
 
「レンゲ畑」
 
茨城県では見なかった
こちらはピンクの畑あり
子供の頃の短冊(たんざく)形の
 
 
「野鳥のチョウゲンボウ」
 
ひらひら羽でホバリング
背中を見せて急降下
おそらく餌(えさ)取り猛禽類の
 
 
「車のタイミングベルト」
 
10万キロごと二度目です
テストでアクセルいっぱい踏んで
気持ち軽々 急加速
 
 
「輪投げ」
 
何十年ぶり輪投げのイベント
思うようには入(はい)らずに
それでも賞品 元祖ラーメン
 
 
「公園」
 
ボランティア花壇作って
サルビアの赤と紫
花だいこんの
 
 
「日差(ひざ)し」
 
生き生き日差しは
3月の
体の芯(しん)から湧(わ)き出るような
 
 
「ディジカメ修理」
 
またまたディジカメ壊れてしまい
桜の時期に戻るかと
雨の3月大粒の
 
 
「菜の花の西都原」
 
菜の花満開 西都原
ミツバチ羽音にモンシロチョウが
雲無き青空ヒバリ漂(ただよ)う
 
 
「バッテリー」
 
さすがに鉛(なまり)バッテリー
ずっしり重くて取り付けて
車のガラスがうなって下がる
 
 
「陽炎(かげろう)」
 
線路の遠景
ゆらゆらと
春の日差しも強くなり
 
 
「野鳥のヒクイナ」
溝の中
成鳥も幼(おさな)い体型
ヒクイナ走る
 
 
「ウズラの焼き鳥」
 
菜の花 桜が満開の
めずらしウズラの焼き鳥は
味良し歯ごたえ顎(あご)疲れ
 
 
「西都原の桜」
 
花曇り菜の花香りに包まれて
桜満開ヒバリ声
真の春の日ここにあり
 
 
「スオウの花」
 
良いピンク
枝にまつわり
春の喜び
 
 
「宝塔山の桜」
 
江戸時代から満開桜
ボランティアの手入れのおかげ
新道整(ととの)い新展望台も
 
 
「垂水公園(だるみずこうえん)の桜」
 
中学の頃 小山の桜
心のイメージ今重ね
ここから眺めた桜の花かと
 
 
「タバコの苗(なえ)」
 
ビニール包まれみるみる大きく
見てるだけでも楽しくて
植え付けした人さぞ嬉しかろう
 
 
「イソヒヨドリ」
 
首青 腹は茶褐色
さえずりよい声 電柱上は
うどんの老舗(しにせ)の春の日盛り
 
 
「二日市」
 
懐(なつ)かしい椎葉(しいば)の黒米
高千穂ウズラ
駅前歩道は人の群れ
 
 
「天ヶ城の桜」
 
城を歩けば花びら散って
細道白く
風に舞う
 
 
「ディジカメ修理」
 
3度目修理のディジカメさんは
外側こすれて銀色はげて
登山に散歩に私といっしょ
 
 
「鰐塚山(わにつかやま)」
 
レンゲ 桜にスカンポの花
山のアンテナ春霞(がすみ)
台風被害で通行止めの
 
 
「ハーブ園」
 
山の谷間の奥深く
温室ガラスの暖かさ
青色深いハーブ茶は
 
 
「ロバさん」
 
子供の二頭のロバさんは
ヤギと異なり声出さず
縦に並んでじっとこちらを
 
 
「高取山の三つ葉ツツジ」
 
濃いピンク三つ葉ツツジの満開の
空には遠山 飛行機雲も
珍し 彩雲 七色雲が
 
 
「農機具の展示会」
 
次から次へとマイクロバスが
大型小型の農機具が弁当配られ帽子をもらい
マイクで説明 実演会の
 
 
「野草のニワゼキショウ」
 
今年初めてニワゼキショウは
群れて春風そよいで揺(ゆ)れて
白花 色も初々(ういうい)しくて
 
 
「4月中旬」
 
窓明けて
気持ちよい風
エンジン軽く
 
 
「4月の寒さ」
 
雨上がり
冷風 背丸め
足早に
 
 
「サボテン公園」
 
人居なく鉄条網の金網出来て
ヤギの親子は元気です
海岸降りればウニの殻(から)
 
 
「アヤメ」
 
一つの茎から蕾(つぼみ)と花が
色の深さに
網目の模様
 
 
「ビニールハウスの取り壊(こわ)し」
 
ガスの炎で切る鉄パイプ
伸びたパイプが天をつき
この後どうなるこの敷地
 
 
「ミカンの花」
 
濃い葉の色に
真っ白ミカンの花まぶしくて
香りは甘く遠くまで
 
 
「鯉のぼり」
 
雨の日も
風に舞いつつ
鯉のぼり
 
 
「病院見学」
 
病院も
ホテルのロビーのソファあり
世の中本当に変わったものだ
 
 
「ヒバリ」
 
少し上がってさえずり初め
羽の羽ばたき独特の
低空鳴きやみ静かに降りて
 
 
「デパートの本屋」
 
ワンフロアー全部本屋のデパートは
食堂街にも
英会話
 
 
「ステーキ」
 
年取れば
ステーキ レアかハンバーグ
軟らかささえ味の内
 
 
「登山靴の底の張り替え」
 
山の思い出詰まった靴を
ずーっと長く使うため
靴底修理は8400円
 
 
「新緑椿山」
 
双石山 花切山 黄緑浮き出し
ウグイス鳴いて
立浪草(たつなみそう)は木の陰飾る
 
 
「石崎川河口」
 
田んぼに水引 役だって
河口砂浜水わずか
寄せる白波 蛤(はまぐり)の殻(から)
 
 
「カラオケ」
 
久しぶりでのカラオケは
世代色々曲色々で
小部屋の中は別世界
 
 
「タバコの葉」
 
成長速くもう大葉
連休日差しはもう強く
少しの風にはなびかずに
 
 
「皇子原公園(おうじばるこうえん)」
 
神武天皇誕生地
広場を飾る鯉(こい)のぼり
皇子原神社 鎮座の産場石
 
 
「初節句」
 
何十年ぶり会った人
初めて会った方もいて
やはり良いもの初節句
 
 
「狭野神社(さのじんじゃ)」
 
狭野杉古く参道歩く
神武天皇誕生地
高千穂峰見守る中に
 
 
「霞神社」
 
長い急坂参道を
岩壁割れ間に白蛇様は
姿は見られず修験道
 
 
「バンマツリの花」
 
咲いたときには紫で
しばらく経(た)つと白くなり
おまけに匂いは高く清らか
 
 
「とれたてビワの実」
 
新枝 黄色の実を付けて
とれたてビワの実
果汁たっぷり軟らか甘く
 
 
「小千鳥(こちどり)」
 
細い足せわしく動かし
小千鳥は
田んぼの苗を避けつつ進む
 
 
「ジャンボタニシ」
 
今年も稲にピンクの卵
そろりそろりとジャンボタニシは
スジを付けつつ田を進む
 
 
「公民館」
 
敷地広くて新しく
地元の人の気持ちを込めた
公民館の石碑(せきひ)は語る
 
 
「野鳥のセッカ」
 
ひっひっひっと舞い上がり
ちゃちゃちゃと降りてくる
葦原(あしわら)好きな元気な小鳥
 
 
「宝塔山」
 
母連れて登ればそこは新緑の
アザミにマツバウンラン 山ツツジ
米良(めら)の山々 佐土原の町
 
 
「クンパチ山登山」
 
加江田渓谷 かえで橋
後は尾根道 トラバース
木の根浮き出る登山道
 
 
「クンパチ神社」
 
クンパチ山の山頂近く
江戸の末期の石柱あって
部屋は開放 眼下に大学
 
 
「新緑」
 
新緑囲まれ加江田川
筒鳥(つつどり)青ゲラ 三光鳥も
五月の山は静かに華(はな)やぐ
 
 
「クンパチ山の尾根道」
 
コブの連続アップダウン続き
何度のコブか忘れる頃に
山頂そこは尾根の交わり
 
 
「ギンリョウ草」
 
茨城で見つけて以来
久しぶり 尾根道枯れ葉の
白光り
 
 
「三角点」
 
石で出来た三角点は
背中に担(かつ)いで運び上げ
思えばとても貴重なものと
 
 
「タバコの花」
 
タバコの葉っぱも大きくなって
ピンクの花は控(ひか)えめに
そろそろ下から葉は黄色
 
 
「平和台公園」
 
平和台から水道タンク 3つの展望台
尾根道そこには古墳が2つ
ウグイス間近で市街地はるか
 
 
「展望やぐら」
 
木が伸びて展望効かぬ
やぐらもあるが
登ればウグイス新緑満ちて
 
 
「初夏」
 
歩けば汗がうっすらと
緑の風が
拭(ふ)き上げる
 
 
「野鳥のコチドリ」
 
飛ぶ羽 独特
砂利土地 降りて
じっと周りを見渡し静か
 
 
「蛍の里の看板」
 
カワニナ保護して
水汚さずに
蛍が見えるか楽しみな
 
 
「ホトトギスの初鳴き」
 
2日続いてホトトギス
飛びつつ囀(さえず)るその姿
息切れもせず泣き続け
 
 
「黒酢(くろず)」
 
瓶(かめ)が並ぶと夏光
日頃飲んでいる黒酢の生まれ
身近に見ればファンになり
 
 
「仙巌園」
 
小学校の修学旅行
覚えていたのはソテツの木
桜島まで庭園景色
 
 
「蛍」
 
夕暮れて黄色の光が点滅飛んで
ヤブ蚊も居なくて観客十数人
世話人3人焼酎(しょうちゅう)飲んで
 
 
「城山公園」
 
鹿児島の心の奥の
標高100 m 木々の一本
桜島との対話の城山
 
 
「フライパンのカバー」
 
ツマミ 取っ手に 内側取っ手
ガラスで中が見えるの多く
カバーも工夫がてんこ盛り
 
 
「桜島」
 
噴煙燃える南岳
三十年前回った道は
忘れていても懐(なつ)かしく
 
 
「指宿の砂蒸し温泉」
 
蒸し風呂ほどは熱くなく
波打ち際で首だけ出して
砂でマイルド暖まり
 
 
「長崎鼻」
 
薩摩半島最南端の
竜宮神社の見下ろすは
細い半島 白亜の灯台
 
 
「斟鉢山(くんぱちやま)」
 
若稲の上 斟鉢眺(なが)め
登った稜線確かめて
斟八神社を双眼鏡で見つけた喜び
 
 
「夏」
 
散歩して
汗で下着が張り付いて
夏が来たなと身に染(し)みる
 
 
「池田湖」
 
イッシーの像を眺(なが)めて
大ウナギの水槽(すいそう)驚き
湖面から魚かウナギか姿見せ
 
 
「綾城(あやじょう)」
 
谷深く栂(つが)の木 柱に
佐土原氏 国治(おさ)め
町は遠くに綾川流れ
 
 
「焼酎(しょうちゅう)工場」
 
土に埋め瓶(かめ)でブツブツ発酵し
蒸留したものアルコール
試飲で酔って良い気分
 
 
「富田浜(とんだはま)」
 
入り江では水上スキー
浜は広くてしんみりと
アベック若者 老人一人
 
 
「知覧特攻平和会館」
 
1000を超す灯籠(とうろう)並び
新しいもの数多く
60年も思えば近く
 
 
「東九州自動車道」
 
数十キロも空白区間
それでも便利な高速道は
鹿児島 宮崎何時(いつ)つなぐ
 
 
「コンパクトデジカメ」
 
最近ますます薄くなり
握(にぎ)り安さが心配な
ハンドバッグも楽々だろう
 
 
「予防修理」
 
車 走行距離は19万キロ
燃料ポンプを取り替えた
故障する前 対処は楽だ
 
 
「雨」
 
梅雨はシトシトだけでなく
暑さでもらったエネルギー
どっとはき出す大粒の雨
 
 
「日傘」
 
黒雲で
持った傘が日傘になって
梅雨の合間の薄日はまぶしく
 
 
「野鳥のセッカ」
 
枯れ葦(あし)に上手に留まるセッカさん
チャチャチャチャチャとさえずって
目の上 白線 お腹は白く
 
 
「油津港(あぶらつこう)」
 
岩の島しめ縄かぶる荒潮に
飫肥杉(おびすぎ)チップの
積み出しと港を飾る大漁旗の
 
 
「飫肥杉峠(おびすぎとうげ)」
 
平地は雨が降らずとも
飫肥杉峠は2度も雨
小粒と大粒 境が分かり
 
 
「道の駅 田野」
 
谷川の赤橋近く
階段登って地元の産物
通り雨 清めた山を
 
 
「パソコンショップ」
 
調べても分からぬことは
ショップにて
尋ねてみれば実践的な
 
 
「ハーブ園」
 
山の谷
沿(そ)ってハウスの
ハーブ園
 
 
「全国チェーン店」
 
茨城で食べた味
そのままに店の内装
そのままにこちらで食べるカレーライス
 
 
「虫取りナデシコ」
 
茎にねばねば液付けて
初めて蟻(あり)さん足取られ
やはり名前の通りだな
 
 
「リサイクルパーツ屋さん」
 
車の大きな解体屋さん
中古の部品が整理され
今の時代にぴったりの
 
 
「アジサイ」
 
アジサイの
日々色深く
梅雨休み
 
 
「野島」
 
巾着島(きんちゃくじま)は港の向こう
夕方月は海の上
トンネルレールと海との境
 
 
「ロバ」
 
ロバさんは
こちらを見つめて
おとなしく
 
 
「小さな古墳(こふん)」
新田原(にゅうたばる)
小さめ古墳が並ぶ道
今日は山並み霞(かすみ)の中に
 
 
「蛍光灯スタンド」
 
大きなチェーンストアでも
円筒形の蛍光灯無く
折り返し型だけ展示され
 
 
「広瀬の旧道」
 
国道 脇道 古い道
次第にますます細くなり
車は逃げる駐車場
 
 
「梅雨(つゆ)」
 
しとしと雨は梅雨景色
南九州 梅雨雨は
スコールなみの大粒の
 
 
「7月上旬」
 
稲はすくすく伸びてきて
カカシが守る
稲穂も出
 
 
「にんじんカライモ」
 
子供の頃の懐かしさ
皮は黄色で中ダイダイの
にんじんカライモ味さっぱりと
 
 
「豪雨」
 
大粒雨は音響き
車の鳥糞(ふん)
一度に消えて
 
 
「イベント」
 
セールのイベントゲームあり
画面に向かってセンサー振れば
ホームラン出てコーヒー券を
 
 
「うなぎ」
 
そろそろシーズンうなぎ食べ
張り紙見れば大幅値上げ
うーんなかなか商売上手
 
 
「雨上がり」
 
平和台 見下ろす景色は
くっきりと
港のフェリーの黒煙(くろけむり)
 
 
「施餓鬼(せがき)」
 
お寺の施餓鬼は暑い頃
行事が終わったその後に
ソーメン 春雨 シソ御飯
 
 
「外車」
 
ベンツのエンジンルーム
開けてもらってのぞいて見れば
エンジンカバーも国産車と似て
 
 
「健康診断」
 
健康診断ありがたい
コツはバリウム飲んだ後
下剤を飲んで早めに排出
 
 
「台風近し」
 
台風近づくその夜は
母呼び夕食テレビ見て
なかなか楽しく台風忘れて
 
 
「台風」
 
台風情報聞き続け
昼間の台風 見る雨風を
サッシの下から雨水入り込(こ)み
 
 
「台風一過」
 
山近く
夕焼けまぶしい
台風一過
 
 
「天災」
 
台風地震と続けざま
天災来るのは
自然の威力
 
 
「タバコの葉」
 
黄色く色づくタバコの葉
台風近くを通ったけれど
ちぎれもせずに元気な姿
 
 
「牛丼屋さんオープン」
 
茨城で馴染(なじ)みの店が
こちらにオープン
早速(さっそく)行って思い出し
 
 
「梅雨明け」
 
梅雨明けて
空気は霞(かすみ)を
たっぷり含み
 
 
「ホームページ作り」
 
こつこつと
作るページが
7年間
 
 
「墓参り」
 
暑い日に
水で洗って石拭(ふ)いて
思えば心もすっきりと
 
 
「酷暑(こくしょ)」
 
じっとしてても暑い日は
エアコン効いたショッピングセンター
色々眺(なが)めて歩き回って
 
 
「歯医者さん」
 
久しぶりでの歯医者さん
歯石を下の歯取り去って
歯磨き欠点教えてもらう
 
 
「逃げ水」
 
熱気の中のドライブは
逃げ水時々見えてきて
近づき消えて面白(おもしろ)く
 
 
「氷菓子 白熊」
 
山盛り果物ミルクかけ
食べ終え戸外の猛暑の中へ
体が冷えて暑さ消え
 
 
「うなぎ」
 
今年はうなぎが値上がりし
代わりにコーヒー無料になって
店主の商才かいま見た
 
 
「青島の温泉」
 
高台 青島見下ろして
露天風呂入り晴れ晴れと
食事は見渡す青島景色
 
 
「夜祭り」
 
歩行者天国 若者歩き
踊りも若人 大音響の
焼酎(しょうちゅう)100円紙コップ
 
 
「眼鏡のツル」
 
眼鏡のツルの調整大事
汗かき滑る眼鏡さん
ツルを直せばぴちっとおさまり
 
 
「木の花(このはな)ドーム」
 
運動公園 人工芝の
2列のガラスの明かり窓
人はいないが電光時計
 
 
「汗」
 
散歩で汗かき
爽(さわ)やかさ
これが夏の魅力かな
 
 
「ヒルガオ」
 
ヒルガオは
暑い日差しも気にせずに
薄い花びらピンと立て
 
 
「台風」
 
台風近づき雨戸締(し)め
増水した川越えていき
突風傘(かさ)の骨曲げて
 
 
「電線」
 
台風大風切れていた
青い被覆(ひふく)の電線は
静かに人無くたれていた
 
 
「台風過ぎて」
 
台風過ぎた夏の陽(ひ)に
道路の傾斜を眺(なが)めてみれば
初めて気付く高低差
 
 
「ルサイクルショップ」
 
新品値段を知っていて
あまり安くはなっていず
珍品以外は買う気になれず
 
 
「リサイクルショップ」
 
新品値段を知っていて
あまり安くはなっていず
珍品以外は買う気になれず
 
 
「台風3日後」
 
台風過ぎた3日後も
湧(わ)き水流れるアスファルト
早くもそこには苔(こけ)見えて
 
 
「逃げ水」
 
逃げ水の写った車を
ゆらゆら眺(なが)め
熱い道路も一瞬涼しく
 
 
「秋風」
 
立秋の暦(こよみ)に
あわせて
爽(さわ)やか昼間
 
 
「8月のコスモス」
 
真夏の昼前
コスモスは
細い体で秋示し
 
 
「スーパーオープン」
 
大手のスーパーオープンは
目玉商品たっぷりあって
午後になっても手に入(はい)り
 
 
「全国チェーン店」
 
駐車場入れやすく
店員さんは教育されて
店は清潔 全国チェーン
 
 
「木花神社(きばなじんじゃ)」
 
木花の丘に神社あり
コノハナサクヤ姫の伝説あって
謡曲桜川の母子のもと居たところ
 
 
「お盆の墓参り」
 
車もたくさん墓参り
榊(さかき)にシキミに槙(まき)もあり
ポンプのまわりも人影多く
 
 
「コウモリ」
 
夕暮れ散歩はコウモリの
羽ばたき独特
小柄で可愛(かわい)い
 
 
「ディスカウントストア」
 
気楽な買い物楽しくて
思わぬものも見つけ出し
冷房びしっと効いてます
 
 
「40.9度」
 
岐阜と埼玉 最高気温
74年続いた記録を書き換えて
日本列島残暑は厳(きび)し
 
 
「ガソリンのタイムサービス」
 
ガソリン高騰 暑い日も
スタンド満車は
タイムサービス
 
 
「加江田渓谷の昔の話」
 
ここで育ったおばあさん
タブの実 アケビにシイの実に
猪 キジバト 野ウサギ取れて
 
 
「弁天山」
 
幼(おさな)い頃に眺(なが)めた山は
登れば花はアザミと龍のひげ
昔はここから鐘の音(ね)響く
 
 
「夕立」
 
夕立も
たちまち乾く
夏の道
 
 
「夏の宝塔山」
 
昔 父も通った坂道
夏の日差しに空気も澄(す)んで
見渡す家並み 一ッ瀬の橋
 
 
「故郷の道」
 
この三叉路(さんさろ)と
この溝(みぞ)と
この池堤(つつみ)は心の中に
 
 
「初めての車道」
 
広域農道 山越えて
谷には田んぼ人家あり
原野はついに見あたらず
 
 
「夏のコスモス」
 
夏のコスモス
花まばら
秋の扉(とびら)を開く花
 
 
「甲子園」
 
甲子園 終わると
朝夕涼しくなって
クーラー弱める例年のこと
 
 
「オクラ」
 
オクラの実
上向き伸びて
取り立て柔らか
 
 
「都井岬灯台」
 
4回目 白亜の灯台
夏の日差しにまぶしくて
汗が目にしむ灯台の上
 
 
「北郷フェニックスホテル」
 
遠くは油津(あぶらつ) 島見えて
北郷広がる扇状地
夕日に映えるは貯木場
 
 
「夏の散歩」
 
日差しが強くて傘をさし
オヒ芝太くて背も高く
汗をかくのが清々(すがすが)しくて
 
 
「尾脇の散歩」
 
細道坂道ツクツク法師
子牛を養う青刈り青年
そこは谷間で川もあり
 
 
「道の駅南郷」
 
海岸見晴らし高台の
穴あり大岩島造り
小島を回るはグラスボート
 
 
「飫肥(おび)」
 
道脇に鯉(こい)泳ぎ
飫肥天 カニ汁 厚焼き卵
山の裾野(すその)の城下町
 
 
「9月の豪雨」
 
空は大半秋の雲
わずかに西に入道雲が
夏の勢い豪雨あり
 
 
「佐土原城跡」
 
9月上旬登れば汗だく
本丸跡は広々草地
石垣残るは天守閣
 
 
「ガソリンのタイムサービス」
 
商才ある店ガソリンの
タイムサービス
車で溢(あふ)れ
 
 
「さしみ」
 
折生迫(おりゅうざこ)港は元気
さしみの味も元気です
店の主人も威勢良く
 
 
「自転車屋さん」
 
子供の頃の自転車屋さん
今は建物ビルとなり
頑張る姿を頼もしく
 
 
「コンビニ」
 
広々駐車場
大型トラック次々来ては
ここで仮眠のコンビニは
 
 
「西都原考古博物館」
 
ずっしり重みの石造り
西南戦争130年
今の世でも生々しくて
 
 
「佐土原 天昌寺跡(てんしょうじあと)」
 
寺の跡廃仏毀釈(きしゃく)でなくなった
島津の殿様 墓二つ
関ヶ原戦死者3墓並ぶ
 
 
「夕立」
 
9月中旬朝夕涼し
しかし夕立その勢いは
真夏の勢いそのままの
 
 
「蛍光電球」
 
蛍光電球小さくなって
中身はスパイラル
スイッチ入れればすぐ着いて
 
 
「自動薪(まき)割り機」
 
油圧で薪割り
みるみるうちに
硬い樫(かし)の木平気です
 
 
「走行20万キロメートル」
 
私の愛車は20万キロ
あと100キロで達します
左桁数字の2 初めて経験待ち遠しくて
 
 
「残暑」
 
台風近づき蒸し暑さ
じっとしてても汗にじみ
9月中旬 夏思いだし
 
 
「遠くの台風」
 
時には青空
断続的な大粒の雨
風はそれほど強くなく
 
 
「古月禅師誕生地」
 
大正時代の立派な石碑
幹に穴ある大きなセンダン
佐賀利に残るいろは口説き(くどき)も
 
 
「宮崎城跡」
 
にわか雨上がって山道登っていって
所々に風倒木が
本丸後は草茂り
 
 
「秋」
 
暑いけど散歩の汗の
感じから
秋が来たのを実感し
 
 
「柿の実」
 
ムクドリ好物柿の実は
大きくなって色付いて
クチバシ跡はなかなか大きく
 
 
「曽我殿の墓」
 
山の中腹 五輪の塔の
草はきれいに刈ってあり
上に一墓 水たまり
 
 
「彼岸の墓参り」
 
雨の合間の墓参り
車も多くて込み合って
イチョウの木の下 彼岸花
 
 
「佐土原の日本九峰修行供養碑」
 
全国歩いた野田泉光院
供養碑大きな岩作り
地元の人にも余り知られず
 
 
「佐土原の金柏寺釈迦堂」
 
木像は西南の役 燃え残り
木食上人 作った像は
静かに見渡す佐土原歴史
 
 
「エノコロ草」
 
大きな大きなエノコロ草は
肥料が効いて
こんなにも
 
 
「蛾(が)」
 
昼間の蛾さん草とまり
羽を閉じれば枯れ葉にそっくり
広げた姿は黄色に華(はな)やぐ
 
 
「9月末」
 
昼の日差しは夏だけど
夜は名月
虫の声
 
 
「9月末でも」
 
32.9度 平地を散歩も
汗だくの
ケイトウ赤が暑さ強めて
 
 
「御牧赤報の墓」
 
佐土原藩校 初代の教主
墓は山道 倒木あって
そこは自得寺跡 古月禅師の隠居寺
 
 
「佐土原のハゼ馬場」
 
魚釣り子供のころに眺めたハゼの木
蝋燭(ろうそく)作ると聞いてはいたが
歴史を教える説明板が
 
 
「JP」
 
ついに郵政民営化
スマート制服 用紙も変わり
過疎地の局も続けばよいが
 
 
「町」
 
わずか2年で
店入れ替わり
商売やはり大変そうな
 
 
「コスモス」
 
初夏から見かけたコスモスも
夏消えた風受けて
落ち着き揺らぐ秋の昼
 
 
「ツバメ」
 
電線2列に
ツバメびっしり
南の国へと引っ越しか
 
 
「久峰観音」
 
丘の上 歴史豊かな石碑もあって
衣服も着てます撫地蔵(なでじぞう)
久峰観音 境内(けいだい)静か
 
 
「コンパクトデジカメ」
 
薄くて小さいデジカメは
覗(のぞ)く窓がなくなって
運ぶは良いがボタン小さく
 
 
「広瀬城」
わずか2年の広瀬城
西南戦争 弾薬作り
いまは丘上 広瀬小学校
 
 
「広瀬の護国神社」
 
一の鳥居は国道の
社殿の裏山 石碑(せきひ)あり
西南戦争 島津啓次郎
 
 
「蓮光寺」
 
時代を眺(なが)めた山門を
鐘つき堂が見下ろして
境内見守る親鸞(しんらん)像は
 
 
「にわか雨」
 
10月10日のにわか雨
夏の大粒もう無くて
背景風も秋模様
 
 
「舞妓(まいこ)さん」
 
日本人形そのままに
踊る姿は はんなりと
扇の動きもしとやかな
 
 
「葦(あし)の穂」
 
ススキより
ずっと背高く
赤紫の
 
 
「セイタカアワダチソウ」
 
花穂が黄色く良い色に
見上げて青空背景に
これで秋も深まった
 
 
「文化祭」
 
文化祭
シシ汁 大鍋
骨美味(うま)く
 
 
「野鳥のモズの物まね」
 
長い尾動かし電線に
物まね好きのモズさんは
ヒバリのさえずり珍しく
 
 
「はたけぼら」
 
地元取れたて
野菜と花と
手作りお菓子もウナギもあって
 
 
「彼岸花の葉」
 
花終わり
そのとき顔出す
彼岸花の葉