橋詩(6)

「橋詩」

橋詩(きょうし)の世界は三行詩
五や七 単位のブロックで
色んなものを橋渡し


 

<橋詩 南陽彰悟 ('051011日から)>

 

 

「ザル」

 

50年前 母買った

丈夫でしっかり竹のザル

同じ町 ザル見つけそれを母への贈り物

 

 

「西都原(さいとばる)古墳」

 

丸い古墳が点々と 去年あったよ植樹祭

周りはコスモス花と苗(なえ)

遠くの山並み懐(なつ)かしく

 

 

「山路(やまじ)」

 

西都原(さいとばる)から山道下り

秋の香りの小川の畔(ほとり)

家並みぽつぽつ山路地区

 

 

「ムクドリ」

 

夕暮れうっすらシルエット

ムクドリねぐらの

ワシントン椰子(やし)

 

 

「野菜屋さん」

 

エアコンなしで道路脇

簡単建物 並ぶは野菜

お客多くてウナギも人気

 

 

「秋晴れ」

 

十月続くは雨ばかり

それがからっと秋晴れへ

日差しまぶしく山くっきりと

 

 

「姥ヶ嶽(うばがだけ)神社」

 

鳥居(とりい)のそばに名水あって

次々車でポリタンク

飲めばひんやり神の味

 

 

「役行者(えんのぎょうじゃ)の祠」

 

丸石セメント参道の

それが階段変わる頃 役行者の祠あり

双石山(ぼろいしやま)の北斜面

 

 

「登山道」

 

踏み跡薄くて

ビニールテープのマークが頼り

人も見なくて自然の世界

 

 

「カー用品店」

 

きらきら装飾大きなマフラー

どんどん低音カーシャンプーも

お客は意外に若い女性の

 

 

「本屋」

 

真空管のオーディオや

30年前旧車の雑誌

マニュアルカメラも人気の世相

 

 

「土砂崩(くず)れ」

 

竹山も

豪雨のすごさに

土砂崩(どしゃくず)れ

 

 

「黄葉(おうよう)」

 

山に登れば

ケヤキは秋の

杉の木背景 黄景色

 

 

「石井十次 資料館」

 

ステンドグラスに 

子らとの立像 孤児と暮らしたその思い

愛友橋の心の道へ

 

 

「公民館」

 

背丈大きなショベルカー

ひなびた公民館いつの間にかに壊されて

古いものほど価値が増すのに

 

 

「ドライブ」

 

ドライブするなら田園地帯

それも台地のお茶畑

幾重かさなる山々見えて

 

 

「昔の通学路」

 

田んぼ空き地が無くなって

途中で迷い

学校見えて納得(なっとく)し

 

 

「大型ショッピングセンター」

 

雨の夜 平日でさえ

駐車場 車が満(み)ちて

店の内部は別世界

 

 

「熊襲(くまそ)踊り」

 

大きな竹輪を前に付け

真ん中ザルを打ちつつ舞うは

日本武尊(やまとたける)の時代の踊り

 

 

「ススキ」

 

ススキに葦にセイタカアワダチソウ

背(せい)高のっぽの草花さんは

秋空背景浮かんで流れ

 

 

「木城の城山公園」

 

階段登ればサイレンうなり

夕日の城山 川光る

大友 島津の古戦場

 

 

「キンモクセイ」

 

見て気づくのは薄い色

花色深くなる頃は

香りで歩いて気づく秋

 

 

「戸崎鼻灯台」

 

急坂登ると広場あり

下は黒潮 洗濯岩の

白亜の灯台 木々の上

 

 

「プロ野球キャンプ」

 

観客手に持つサイン帳

選手の大きさ驚いて

選手の待遇 差の大きさに

 

 

「メダカ」

 

小川の周りは葦原(あしわら)の

木漏れ日届く柔から底に

メダカの群れは水面踊る

 

 

「古墳(こふん)まつり」

 

古代の衣装にたいまつ持って

数百人が古墳まえ

時代を越えての炎の祭り

 

 

「西都原(さいとばる)古墳」

 

コスモスの花300万本

遠くの山並み古代から

古墳はすっかり自然となって

 

 

「運動公園」

 

広々芝生のソテツ園

日本庭園手入れの人も

あまりの豪華さ広さは海辺

 

 

「巾着(きんちゃく)島」

 

日南海岸 海広く

洗濯岩も波寄せて

巾着島はアクセント

 

 

「御手洗(みたらい)川」

 

メダカに貝に赤とんぼ

青サギ 大サギ 川の岸

コウホネ 溝蕎麦 花開く

 

 

「駅伝」

 

パトカー 白バイ 主催者車

黒いめがねの若者が

三三五五と駆(か)け抜ける

 

 

「江平市場」

 

50年前にぎわった 細い通路の両側に店

今も数は減ったけど

威勢の良い声通り抜け

 

 

「散歩」

 

散歩の道筋 犬各所

ほえる犬ほど親しみわいて

遂(つい)にディジカメ撮りました

 

 

「自動車教習所跡」

 

車社会は続くのに

コースの舗装はそのままの

草の背高い教習所跡

 

 

「二ッ立」

 

一ッ瀬川の右岸の河口

背高い葦(あし)の穂真っ盛り

小舟の向こうは灯台光る

 

 

「ビニールハウス」

 

新たにビニール張り替えて

冬の到来近づくを

いよいよ活躍 温室野菜

 

 

「サーフィン」

 

松の木近くに15の車

波間に浮かぶ10個のボード

ここはサーフィン一年中の

 

 

「椿山(つばきやま)森林公園」

 

椿の花は咲き始め

ケヤキは黄葉 落ち葉散り

谷川降りれば木木も苔(こけ)むす

 

 

「中古車屋さん」

 

田んぼ埋め立て砂利(じゃり)を敷き

車を運ぶトレーラー

プレハブ事務所に電光看板

 

 

「筑波山」

 

心の底の筑波山

インターネットで検索し

思い出新たな姿あり

 

 

「高屋(たかや)温泉」

 

離れの温泉 鯉(こい)料理

都於郡(とのこうり)城跡近く

西都の山間(やまあい)秋深い

 

 

「うどん屋さん」

 

九州うどんの美味しいところ

コシの強いも弱いもあって

出汁(だし)は辛いも薄いもうまい

 

 

「宮崎城跡」

 

本丸と服部城 小高い山に

350年 400年の記念の石碑は小さい広場

麓(ふもと)道 戦い跡の観音様よ

 

 

「加江田川の紅葉」

 

シーズンオフのキャンプ場

渓谷上の楓(かえで)は水音

山間秋の陽(ひ)すかして冴(さ)える

 

 

「風」

 

風吹かぬ

日がありがたい

秋終わり

 

 

「ムクドリの群れ」

 

30年前 夕焼け背景ムクドリは

所違えど群れ電線に

元気の良さは今も変わらず

 

 

「湯布院(ゆふいん)温泉」

 

近くの山は紅葉の

個性の店の町並みは

由布岳背景 手湯 足湯

 

 

「自動車歴史館」

 

エンジン付けた自転車に

荷物を運ぶオート三輪車

歴史館 子供の頃を今の世に

 

 

「行列の出来るお菓子屋さん」

 

三角敷地のお菓子屋さんは

行列何かと並んでみたら

ふわふわ柔らかロールケーキの

 

 

「草紅葉(くさもみじ)」

 

風冷え冷(び)えと

散歩の道の草むらは

冬を間近にえび茶色

 

 

11月末の葦(あし)の穂」

 

がっしりノッポの葦の穂は

ススキの白穂と歩調を合わせ

冬の顔出す風に舞う

 

 

12月上旬」

 

風無くて

日差し暖か

ここは九州

 

 

「昔の品のお店」

 

ブリキで出来た金魚さん

赤色ニッケイ水の瓶(びん)

昔懐(なつ)かし店は楽しく

 

 

「金柑(きんかん)」

 

いつも背景写ってた冬の日黄色の小さい実

茎に虫入り枯れた年

二世に苗買い 実れよ金柑

 

 

「師走の虹」

 

虹も散歩を追いかける

家の入(はい)らぬ畑の空は

大きく太い二重虹

 

 

12月」

 

南国 師走は

エアテック 水炊きなども

茨城同じ

 

 

「高千穂峰(たかちほのみね)」

 

生目(いきめ)の山々従えて

雪をかぶってうっすらと

おむすび型の高千穂峰

 

 

「おむすび」

 

品種も増えたおにぎりは

味も様々(さまざま)美味しくて

これこそコンビニありがたく

 

 

「十二月」

 

クリスマス ツリーは見たが

歌はまだ

夕暮れ山の夕焼けよ

 

 

「練習」

 

垂直 水平 円描く

4機のジェット機編隊の

煙は白だけ冬の青空

 

 

「お見舞い」

 

日当たりの良い病室の

日々に良くなる顔和(やわ)らいで

今日は退院 荷物両手に

 

 

「松林」

 

枯れた松葉がふかふかと

白腹キョキョと飛び立って

歩き楽しい松林

 

 

「加江田渓谷」

 

冬の渓谷カワガラス

岩に留まって周りは静か

名残の紅葉(もみじ)は水の音

 

 

「水炊き」

 

今は手軽に電気鍋

豚へのシフトのBSE

白菜キャベツも寒風うまい

 

 

「ヤギ」

 

ヤギさんお家(うち)は板作り

親子のヤギさん寒かろう

広布張っての寒さよけ

 

 

「詩作(じさく)」

 

調べたくなる地名があった

地元の人はジサクと言った

由来は今日は分からなかった

 

 

「土壁(かべ)」

 

子供の頃の田端(ばた)の道に

竹がむき出し土壁黄色

今見れば一つの面だけ昔を残し

 

 

「電飾ツリー」

 

故郷の街路樹 電飾続く

眺める歩道に人影無いが

心の芯(しん)も暖まり

 

 

「冬の大型ショッピングセンター」

 

師走の外は大寒波

広々中は春気分

日曜 人波 新たな熱気

 

 

「灯油のポリタンク」

 

灯油のポリタン色変わり

何十年前白もあり ずっと続いた赤タンク

最近目立つは青タンク

 

 

「忘年会」

 

豚鍋 サラダは取り放題の

話題は引っ越し

今年最大プロジェクト

 

 

「草カー」

 

ぼろぼろサビ穴 古車(ふるぐるま)

周(まわ)りは枯れ草 背も高く

草カー見ればホンダのシビック

 

 

「カーオーディオ」

 

確かに良い音 店での展示

大きな音で聞いたなら

車の運転おろそかに?

 

 

「大根」

 

砂地の畑をよっこらしょ

葉っぱを頭に

白いまる棒にょきにょきと

 

 

「クリスマス」

 

今年の引っ越し思い出話

カシワにケーキにワインを飲んで

あと一週間 お正月

 

 

「鵜戸(うど)神宮」

 

トンネル抜けて階段降りて

岩の大穴神宮あって

帰りは旧道 石段すり減り

 

 

「青島パーキング」

 

上から初めて青島を

廃墟のホテルも海の青

白波映(は)える洗濯岩の

 

 

「道の駅フェニックス」

 

山と海との丸二階

海辺に下る崖(がけ)芭蕉(ばしょう)

洗濯岩には貝とカニ

 

 

「お墓」

 

いつも同じに

お墓の掃除

変わらぬ事が心安らぎ

 

 

「大掃除」

 

捨てて片付けワイン瓶(びん)

何時(いつ)のものかは分からずに

黄色に色濃く 味爽(さわ)やかで

 

 

「倉庫」

 

出てきた古物

羽釜(はがま)にフタに洗濯板も

倉庫は我が家のタイムカプセル

 

 

「大晦日(おおみそか)」

 

いつか分からぬ前のこと

亡き父が倉庫に置いたウィスキー

飲みつつ更(ふ)ける大晦日

 

 

「お正月」

 

今まで帰郷のお正月

引っ越し故郷で久しぶり

落ち着きゆったりお正月

 

 

「妻高校」

 

四階校舎はそのままに

校長公舎は弓道場に

ババ池 変わらず静まりかえり

 

 

「遠くの山並み」

 

35年前 撮った背景山並みを

今ディジカメで西都原(さいとばる)

山の形は同定可能

 

 

「南九州」

 

車のガラスが凍らずに

遂に正月迎えます

南九州 晴れの日多い冬楽し

 

 

「南の雪」

 

朝起きて瓦(かわら)に白雪

茨城の冬を思って

ディジカメ写真

 

 

「柊(ひいらぎ)の花」

 

冬の木漏(こも)れ日

かさかさ固いトゲの葉強く

ひっそり重なる白い花

 

 

「木城温泉」

 

ほかほか食堂窓の外

山の木描くシルエット

夕空背景 別世界

 

 

「遠くの山」

 

遠くの山はありがたい

近くの田畑の風景が

ぐっと引き立ち引き締(し)まる

 

 

「模型飛行機」

 

冬の大空 宙返り

時々モーター静かにうなり

ラジコンおじさん うらやましくも

 

 

「菜(な)の花」

 

一月十日の菜の花は

北風止まって

日差しを集め

 

 

「一ッ葉稲荷神社」

 

一月十一日良い天気

飴(あめ)売り出店はまだ残り

人々ゆったり鈴ならす

 

 

「マツバウンラン」

 

道ばたにマツバウンラン花を付け

一月中旬

春顔出して

 

 

「古い竹箒(たけぼうき)」

 

長年すり減り竹箒

親父(おやじ)が掃(は)いた犬走り

がちがち短い竹箒

 

 

「有名カメラメーカー」

 

遂に撤退フィルムカメラ

ディジタルカメラに専心す

時代の流れと寂しさと

 

 

「好隣梅」

 

一月中旬 紅梅ちらほら

山頂登れば青島見えて

そばを流れる知福川

 

 

「思いで写真の修復」

 

35年前すっかり色あせプリント写真

ハイテク修復 一万円の

絵柄も色も見て思い出す

 

 

「焼きタマネギ」

 

一つタマネギ切れば山

炒(いた)めりゃちぢんで飴色の

これがうまくて甘みあり

 

 

「エンジンオイル」

 

オイル交換カーショップ

すーっとまとまり落ちてくる

高温 燃えかす よく耐えた

 

 

「写真」

 

フィルムとフィルムカメラがもう一つ

懐(なつ)かし寂しく消えていく

コニカミノルタ思い出はるか

 

 

「冬の雨」

 

冬とは思えぬ長雨に

車の内側曇って見えぬ

思えば今日は大寒の

 

 

「餅(もち)つき」

 

大寒に洗った餅米

電気餅つきうなって丸く

つきたてふっくらあんこ入り

 

 

「オーブントースター」

 

パンくず受け皿 二台目で

三台目 パン載せ台が網目になって

目盛りが見やすくなりました

 

 

「セルフのうどん屋さん」

 

フライに おにぎりコロッケも

いろいろありますトッピング

揚(あ)げ玉などはサービスの

 

 

「初ヒバリ」

 

一月下旬の初ヒバリ

高空さえずり冴(さ)え渡り

南九州 冬日差し

 

 

「写真」

 

35年前 同じ山並み

写真を撮った

近くの景色は変わったけれど

 

 

「冬の渓谷(けいこく)」

 

橋板 霜降り

水多く

それでも野鳥の声高らかな

 

 

「霜柱」

 

山の道

曲がって伸びる

霜柱

 

 

「林業」

 

林道狭く大きなトラック

ショベルカー トラックター

昼の煙の杉林

 

 

「比木神社」

 

木城の町の小丸川

堤防近くに一の鳥居が

大きな楠(くすのき)百済(くだら)伝説

 

 

「日本代表」

 

ワールドカップ日本代表

キーパー練習間近で見えて

ジーコ監督ボールで腹筋

 

 

「真空管アンプ」

 

雑誌で眺(なが)めた真空管

現物売ってる棚(たな)の上

中高年には懐(なつ)かしく

 

 

「ヨットハーバー」

 

暖か冬でも人は無し

マストにょきにょき風に揺(ゆ)れ

ヨットは遊ぶ海の水

 

 

「野焼き」

 

葦原(あしわら)燃えて地面が見えて

黒々 草跡

ムクドリ群れる

 

 

「節分」

 

急に太巻き節分へ

誰が仕掛けたものなのか

バレンタインと同じかな

 

 

「カメラ」

 

カメラをやめたメーカーの

店先安く並ぶを見たら

カメラは語る もの悲しさを

 

 

「姥ヶ嶽(うばがたけ)神社の名水」

 

水量豊富なうまい水

いつ通っても車が止まり

ポリタンかかえる風流人の

 

 

「お茶」

 

お茶の葉ミルで粉末へ

熱いお湯ざっと注(そそ)いで

これは美味(おい)しい健康法の

 

 

「強風」

 

雨上がり後強風の

物干し竿(ざお)も飛ばされて

隣の屋根に音を立て

 

 

「夕暮れ」

 

山の夕日が沈む頃

テールランプがLED

冷風強くて冬を知る

 

 

「白梅」

 

2月上旬青空の

長い睫(まつげ)の梅の花

冬の日差しはもうまぶしくて

 

 

「蝋梅(ろうばい)」

 

梅では香りが一番の

つやが鈍くて蝋作り

花期が長くて庭木向け

 

 

「フィルム式 一眼レフカメラ」

 

会社がカメラをやめてから

α-SweetUを買いました

一生手元に置いておく愛玩用に買いました

 

 

「野鳥のチョウゲンボウ」

 

野焼きの終わった葦原(あしわら)上に

一点停空 チョウゲンボウは

しっぽが長くて春風に乗り

 

 

「電気ひげそり器」

 

使い込み網歯にぽっかり穴開いて

交換網歯の高いこと

ついに本体買いました

 

 

「ネコヤナギ」

 

踏切過ぎればネコヤナギ

2月の日差しに銀毛光り

ほんとに見たのは久しぶり

 

 

「雨の梅」

 

梅林今日は雨降りの

白梅紅梅 満開に

人影無いのがまた美しく

 

 

「沈丁花(ジンチョウゲ)」

 

雨の散歩のご褒美(ほうび)は

春告げる

蕾(つぼみ)ほころぶ沈丁花

 

 

「梅の花」

 

西都原と座論梅

白梅満開 香りが流れ

食べる草餅(くさもち)古墳の麓(ふもと)

 

 

「老人」

 

名所の梅のそば広場

大缶ビールのおじいさん

心行くまで足ふらついて

 

 

「鹿児島神宮の初午(うま)祭」

 

鈴かけ馬と人踊り

足踏み白馬は美しく

飾りも鈴も上下に揺(ゆ)れて

 

 

「試飲」

 

焼酎(しょうちゅう)工場見学の

広告映画を見た後は

原酒の深い味とコク

 

 

「月知梅(げっちばい)」

 

樹齢400 花多く

周りは蜜柑(みかん)の色輝いて

冬の青空 山の色

 

 

「シロミノ万両」

 

赤実の万両 冬の日に

生け垣沿いに白の実の

白赤そろえば目出度(た)さ増して

 

 

「トリノオリンピック」

 

冬季の競技は目新しくて

こんな競技も

あるのかと

 

 

「木蓮(もくれん)の花」

 

南九州2月には

青空抜ける

木蓮の白

 

 

「金メダル」

 

才能と努力が織(お)りなす

優雅さは

底辺人口きっと増やして

 

 

「好隣梅」

 

各所の梅の木 散り気味の

谷川そばの白梅は

キブシと並んで咲き誇る

 

 

2月末」

 

菜の花咲いて沈丁花(じんちょうげ)

白木蓮(はくもくれん)にボケの花

この地はすでに桃の花

 

 

「土筆(ツクシ)」

 

道ばたに

10本まとめてツクシさん

スギナの葉飾り 空を突(つ)く

 

 

「越冬ツバメ」

 

冬中ツバメは空を飛び

羽を休める電線の

葦原(あしわら)すれすれ仲間達

 

 

「千両と万両」

 

三月初めは実を付けて

二つ並んで春の日を

比べりゃ似てても大違い

 

 

「白木蓮(はくもくれん)」

 

青空背景見上げれば

海に浮かんだ白船の

花びら幅広肉厚く

 

 

「モアイ像」

 

日南海岸モアイ像

3月晴れの日海青く

丘から見下ろす山桜

 

 

「ぺんぺん草」

 

ぺんぺん草はナズナです

草原一面広がれば

小さな白花 春告(つ)げの

 

 

「初ウグイス」

 

フェニックス枯(か)れた林にて

ウグイスらしいさえずりの

しばし足止め確かめる

 

 

「マツバウンラン」

 

今年も咲いたマツバウンラン

引っ越し直後に目立った花は

いつの間にかの一回り

 

 

「車の部品」

 

今の車は15

まだまだ部品は取り寄せ可能

ありがたまだまだ乗りましょう

 

 

「山桜」

 

山桜

関東でソメイヨシノの後に咲き

九州でソメイヨシノの前に咲く

 

 

「農機具の展示会」

 

耕して畝(うね)作る

農機具の進化のすごさ

種類の多さ

 

 

「後田川緑道」

 

山桜下 鯉(こい)泳ぎ

子供に老人

ハナズオウの花

 

 

3月中旬 西都原」

 

雨上がり菜の花満開

ユキヤナギ 山桜それにポピー

古墳(こふん)を飾る遠き山

 

 

「タバコの苗(なえ)」

 

自動で作った畝(うね)並び

ビニール穴に苗 顔出して

これがいつかは大型葉っぱ

 

 

3月の強風」

 

春の強風 土砂(つちすな)巻いて

顔に当たれば

目や口も

 

 

「コケコッコー」

 

めっきり減った雄鳥(おんどり)の

コケコッコーを聞いたとき

のんびり空気が湧(わ)いてきて

 

 

3月のにわか雨」

 

明るい雲に黒雲よ

南九州3月は

真夏模様のにわか雨

 

 

「サンビーチ 一ッ葉」

 

冬でも青い外洋に

ビロウ樹茂る砂浜は

恋人達の春日差(ざ)し

 

 

「雨の散歩」

 

ビニールハウスの雨の音

畑はひっそり人影無くて

タバコの苗(なえ)は生き生きと

 

 

「車検」

 

15年目の車検です

借りた代車と比べれば

私の車のクッション優れ

 

 

「ソックス」

 

亡き父の

ソックスたくさん

母からもらう

 

 

「植木市」

 

花あり草花 植木あり

虎の尾 松の盆栽も

これは盛りの植物園を

 

 

「公民館完成」

 

鉄骨一階庭広く

表を飾る新たな石碑(ひ)

裏には明治の石碑立つ

 

 

「田植え」

 

水張り田んぼが増えてきて

幼い細苗(なえ)風に揺れ

遂(つい)に蛙(かえる)の喜びの声

 

 

「西都原の桜」

 

桜のトンネルくぐり抜け

菜の花黄色と春霞(がすみ)

離れてみれば古代の春の

 

 

「菜の花 桜」

 

重なる山並み多くの古墳

それを色づけ菜の花の

桜満開 西都原(さいとばる)

 

 

「夜桜」

 

遠くの景色をすべて消し

薄ら明かりのぼんやり白く

桜の花も眠たげな

 

 

「キンポウゲ」

 

一年前の引っ越しの

つやつや黄色のキンポウゲ

咲いてこの地も一回り

 

 

「春の強風」

 

風無くて気温20度春の日は

急に強風 寒い風

冬と春との押しくらまんじゅう

 

 

「天満橋 開通」

 

片側二車線 歩道も広く

見晴台つき大淀川の

西を飾るは高千穂峰(たかちほのみね)

 

 

「鹿児島空港」

 

春の日差しがまぶしくて

広々公営駐車場 足湯に手湯のくつろぎも

鹿児島カップを買いました

 

 

「垂水(だるみず)公園の桜」

 

山の起伏の桜の花の

御大師様のお堂の周(まわ)り

尾根を利用の散歩道

 

 

「葉と枝」

 

10年延びた木の枝を

切って燃(も)やしてさっぱりと

緑の葉っぱもぱちぱちと

 

 

4月上旬 木城町」

 

高城公園花祭り 木城温泉人多く

昼間の田んぼもカエル鳴()

田神(たがみ)の集落 鯉(こい)のぼり

 

 

「レンゲ畑」

 

子供の頃の赤と黄

山から眺めた短冊(ざく)の

レンゲと菜の花 今日は見つけて晴天の

 

 

「タケノコ」

 

タケノコの

灰汁(あく)が奏(かな)でる

部屋の春

 

 

「天が城公園の桜」

 

400年前 山城の

桜が張り付く石段に

周(まわ)りは真っ赤なツツジの花の

 

 

「キバナルピナス」

 

昇り藤

葉っぱは7枚 円作り

砂地の上にも春が来た

 

 

「レンゲ畑」

 

仏の座の花 間違うほどに

レンゲ畑は

子供の春の

 

 

「夕方散歩」

 

休耕田はレンゲの花の

夕日は半分山陰に

それでも鮮(あざ)やかキンポウゲ

 

 

「キンポウゲの花」

 

春の陽(ひ)をいっぱい集めて

キンポウゲ

黄色の花びら艶(つや)光り

 

 

「石碑(ひ)」

 

公民館 墓地 

石碑は語る集落歴史

平家落人(おちうど)伝説も

 

 

「法華嶽(だけ)公園」

 

和泉(いずみ)式部の伝説の

愛染荘 流れるプールにキャンプ場

新緑あふれる風静か

 

 

「コウモリ」

 

コウモリ飛ぶを

見上げれば

蝉(せみ)の姿にそっくりの

 

 

「タバコの葉」

 

みるみる大きくタバコの葉

葉っぱが黒くなったなら

消毒液の初夏の日の

 

 

4月下旬の高取山」

 

三つ葉ツツジも終わりの頃の

見下ろす景色は春霞(がすみ)

尾根道歩けば風涼し

 

 

「ミカンの花」

 

五月一日ミカンの花は

茂る葉っぱに小さく白い

香りは甘く実よりも素敵(すてき)

 

 

「食器乾燥機」

 

17年間 日に三度

皿 湯飲み 箸やスプーンを乾かして

今日でお別れ感謝を込めて

 

 

「空港」

 

夏みかん描いたコップに

冷や汁定食

いつもの空港久しぶり

 

 

「西都原古墳群」

 

今日は5人で西都原

いつもの山並み同じ場所

カメラの位置も変えずに写(うつ)す

 

 

「東九州自動車道」

 

山また山の高速道路

黄緑新緑 山ツツジ

走る車で森林浴の

 

 

「麓(ふもと)」

 

山の麓の南沿(ぞ)い

一列並ぶ家並みの

ビニールハウスのカーネーションは

 

 

「町並み」

 

細めでくねった道沿いに

人家 アパート 農家あり

所々に田畑は残る

 

 

「裏通り」

 

家並み間にお店の空き屋

電気屋 看板消えた店

塀(へい)につられた花美しく

 

 

「タバコの花」

 

タバコの葉っぱはみるみるうちに

大きく茂って夏景色

ピンクの花びら小さめの

 

 

「ミツバチの箱」

 

林道進んで最後の家に

ミツバチ木の箱5つあり

周(まわ)りは木の花 草の花

 

 

「電気あんま機」

 

電気あんま機 お試しの

足も手首も圧迫し

癒(いや)しの気分になれぬ間に

 

 

「母の日」

 

妻の作った手料理の

母とおしゃべりお昼時

母の日 時間はゆったりと

 

 

「山間(あい)の集落」

 

小川が作る田んぼの緑

田と山 間に家連(つら)なって

ここには時代の波は届かず

 

 

「住宅地」

 

目印はほとんど無くて

道は複雑 曲がってて

郵便屋さんも大変そうな

 

 

「古代エジプト展」

 

5000年前 木像が

今の目の前

落ち着き迫(せま)る

 

 

「農道」

 

轍(わだち)の跡は草無くて

真ん中 背高く茂る草

車の底をざわさわと

 

 

「旧道」

 

歩くなら旧道 新道どちらを選ぶ

生活染(し)みこむ

古い道

 

 

「橘公園」

 

ホテルに代わってマンション建って

大淀流れとフェニックス

35年 時代は流れて同じ日に

 

 

「モンシロチョウ」

 

キャベツ畑は花の薹(とう)

ひらひら留(と)まって数多さ

モンシロチョウはお祭りの

 

 

「山間(やまあい)の畑」

 

脇(わき)道登れば里芋(いも)畑

一番奥は休耕田の

ポンプで汲(く)んでの田の苗(なえ)緑

 

 

「タバコの花」

 

葉っぱが大きくなった頃

ピンクの花は摘(つ)み取られ

満開期間は短くて

 

 

「クンパチ山」

 

渓(けい)流渡るかえで橋

木の根と枝をつかんで登り

誰にも会わないコースは五月

 

 

「犬」

 

まるまる太った犬さんは

飼い主おじさん共々に

幸せ空気に包まれて

 

 

「映画」

 

立体音響 昔と違い

コンピューターグラフィックスの

めまぐるしさ無く 落ち着き迫る

 

 

「リサイクルショップ」

 

見て楽しいのは

リサイクル

思わぬものが不揃(ぞろ)いに

 

 

「ツバメ」

 

夫婦のツバメは電話線

下に人影気にせずに

分かれたしっぽを動かして

 

 

「林道」

 

林道歩けば蝶(ちょう)群(む)れて

小さな滝も水多く

聞こえる声はホトトギズ

 

 

「出(いで)の山公園の蛍」

 

数は十万 動きつつ

揃(そろ)ってふわっと青光り

暗闇(くらやみ)蛍は出の山

 

 

「エンジン付きパラグライダー」

 

音も軽やかパラグライダー

畑の上を高度下げ

30代の話し好き

 

 

「オオヨシキリ」

 

葦原(あしわら)そばの電線で

ゲゲシギョシギョシ

霞(かすみ)ヶ浦と同じ姿の鳥元気

 

 

「自動販売機」

 

ジュース コーラに缶コーヒー

新製品が出るたびに

試してみるだけ 冷やした純水なお美味し

 

 

「ワイパー」

 

自動車ワイパー錆(さ)び浮いて

新品取り替え色黒々と

姿きりりと引き締まり

 

 

「宮崎の原(ばる)」

 

西都原(ばる) 新田原 茶臼原

それに中間原 皆バルと読み

台地であって景色雄大

 

 

「スイカ」

 

夏近い

砂地のスイカも

熱せられ

 

 

「渦(うず)」

 

水田水路

水は澄み元気あふれて

渦一つ

 

 

「夕日」

 

水田 稲の揺(ゆ)れる頃

山に半分夕日あり

鳴きあうカラスに月淡(あわ)く

 

 

「風雨の散歩」

 

風雨の散歩は風止まる

家並み道がぴったりの

神社の石碑(ひ)を読むが楽しみ

 

 

「公民館」

 

道を歩けば公民館が

次々次に現れて

地名を教えて土地柄示す

 

 

「平和台公園」

 

沢降りる道筋(すじ)で

月 日 星 ホイホイホイ

三光鳥のさえずり満ちて

 

 

「溜(た)め池」

 

溜め池出来たは江戸時代

風景おそらく変わらずに

今も田んぼに水流れ

 

 

「ジャンボタニシ」

 

何だろう色のきれいな赤卵

農家のおじさん聞いてみりゃ

ジャンボタニシという貝の

 

 

「丘虎の尾の花」

 

白く伸びた花穂は風に

山の合間の舗(ほ)装道

アゲハは揺(ゆ)れる花の上

 

 

「犬」

 

今日も寝ている犬さんは

駐車場の壁沿(ぞ)いに

声をかければ目だけで答え

 

 

「電気器具売り場」

 

見知らぬメーカー増えてきて

どこの国かも分からずに

同じ事 数十年前アメリカも

 

 

「千鳥(ちどり)」

 

砂利(じゃり)広場

身軽に飛びあう

二羽千鳥

 

 

「エコセンター」

 

幅広道路は新しく

山を削(けず)って霧湧(わ)いて

この道続くはゴミ処理場へ

 

 

「ディジカメ」

 

ディジカメ2度目の修理です

いつも身に付けよく使い

たまに休みをあげようか

 

 

「山路(やまじ)毘沙(びしゃ)門天」

 

木像立像 毘沙門天は

88カ所お大師様と600年の細い道

鋭い谷川 緑の苔(こけ)道

 

 

「野鳥のオオヨシキリ」

 

田んぼの中の葦原(あしわら)は

霞ヶ浦と重なり合って

オオヨシキリの鳴き姿

 

 

「赤とんぼ」

 

田んぼ道

トンボの群れを抜けるとき

西の山には夕日がかかる

 

 

「三納(みのう)の長谷(はせ)観音」

 

山門階段 六地蔵塔

お寺の中には木像の

顔だけ残った観音様が

 

 

6月の田植え」

 

早期水稲すべての田んぼ

そんな時代もあったけど

味よい米の田植え時

 

 

「雨」

 

六月末の雨脚(あし)は

気温は下がれど

夏元気

 

 

「六地蔵塔」

 

灯籠(とうろう)に似た六地蔵塔

地蔵六体刻(きざ)まれて

時代を眺(なが)めて道に立つ

 

 

「手押しポンプ」

 

お墓参りは花替えて

花器に水替え

手押しのポンプ

 

 

「六月の雨」

 

黄色に色づく

タバコの葉

六月雨も色づいて

 

 

「千鳥(ちどり)」

 

千鳥舞い立つ鳴きながら

羽の形のスマートさ

これで長距離渡り鳥

 

 

「タバコの自動販売機」

 

古い値段と新値段

矢印はさんで書いてあり

5年前より50円高

 

 

「町並み」

 

夕風涼しい田んぼ道

遠くの町並み大きなものは

皆分かる一年二ヶ月経(た)った日は

 

 

「高台団地」

 

ちらほら家建(た)つ高台団地

いつもの散歩の道遥(はる)か

ここには自転車置く家無くて

 

 

「エコクリーンセンター」

 

山地を横切り広い道

大きな煙突建物の

山を下(お)りれば隣町

 

 

「デパート」

 

昼のデパート ウィークデイの

スリ氷 白熊 山盛り体も冷えて

全階歩いて暖をとる

 

 

「飲料水自動販売機」

 

飲まずとも見るのが楽しみ

時々並ぶ新缶の

それは逃さず試し飲み

 

 

「健康診断」

 

流れ作業の合間には

テポドン テレビを皆見つめ

終われば今年も健康に

 

 

「回転寿司」

 

種類を替えて食べるうち

気づけばついつい食べ過ぎて

帰りはお腹(なか)が苦しくて

 

 

「上が細いビル」

 

遠くから目立って見える

形は独特

最上階までつい登り

 

 

「雲」

 

明るい雲も

気づけば厚く

雨が降るまえ家路を急ぐ

 

 

「汗」

 

蒸し暑さ

汗は乾かずシャツぬらす

散歩はそれさえ爽(さわ)やかな

 

 

「雨」

 

南国は

傘を持っても傘ささず

濡(ぬ)れていく人時々見かけ

 

 

「ディジカメ修理」

 

2度目の修理は3週間で

同じ部品の交換の

撮(と)った枚数思えば納得

 

 

「介護予防事業」

 

制度が変わり予防が前面

変化の時は

慌(あわ)ただしくて

 

 

「夕焼け」

 

夕焼けを

楽しむ道は

タバコの畑

 

 

「西都原古墳群の虹」

 

夕立後の二重虹

端(はし)から端まで空渡り

真ん中下に古墳(ふん)たつ

 

 

「極楽寺地区」

 

山の下 人家の並びと

水田の

小川は皆で蛍を育て

 

 

「氷菓子 白熊」

 

大盛り果物 餡(あん)も入り

ミルクをかけた氷菓子

二人で分けても体冷え

 

 

「林道」

 

新しく整備が終わった

林道は

日差しは強いが尾根涼しくて

 

 

「草取り」

 

雨と夏

草はすぐ伸び

偉いと思う

 

 

「植木鉢(ばち)」

 

庭置いた植木鉢

松の木 根を出す底の穴

鉢割わり伸び伸びさせました

 

 

「コウモリさん」

 

小山の上のレストラン

木々の上ひらひら飛ぶのはコウモリさんで

羽の動きと軌跡は蝶々(ちょうちょ)

 

 

「豪雨の夏祭り」

 

御幣(ごへい)はちぎれ提灯並び

舞台の客は傘さして

それでも数人雨強く

 

 

「豪雨」

 

水かさ調べに川口へ

まだまだ堤防余裕あり

だけど茶色に川の水

 

 

「西都夏祭り」

 

酔った担ぎ手太鼓(こ)台

中には打ち手の男の子

天地逆転それでもドンドン

 

 

「堤防」

 

去年洪水 堤防は

土を盛られて土嚢(のう)が並び

今度は豪雨にうまく耐え

 

 

「枯れ草」

 

枯れ草燃やせば

灰舞い白煙

狼煙(のろし)の煙もこんなもの?

 

 

「安井息軒の生家」

 

大きなイチョウと数本の梅

わらぶき屋根と障子が似合い

ここは清武 高台の

 

 

「郵便配達屋さん」

 

竹陰止まる赤バイク

聞けばガス欠

スタンド教え

 

 

「青島小学校」

 

センダンの木は今残り

海への道に今もハマユウ

50年前泊まった学校

 

 

「レストラン大海」

 

宮浦ぽんかん名産地

目の前広がる湾の海

伊勢エビ定食ビールも冴(さ)える

 

 

「西都原考古博物館」

 

展望室ベランダからの

景色抜群 西の山々

椎葉の峰まで重なって

 

 

「うなぎ屋」

 

二階の座敷は18年ぶり

父母もそろって食べた部屋と同じの

うなぎの味も嘉永(かえい)元年

 

 

「カカシ」

 

去年より

カカシが増えた

稲刈り機械

 

 

「本社建物解体」

 

市民になじみのバス会社

地元観光支えた会社

車社会の流れに押され

 

 

「プリンター」

 

プリンター

本体とても安いけど

消耗インクの高いこと

 

 

「夏雲」

 

縦長雲は夏の雲

下は黒くて

上 白光る

 

 

「川南町」

 

雲をかぶった尾鈴山(おすずやま)

大地をまっすぐ道のびて

銀座を曲がれば川南小学校

 

 

「ラジコンカー」

 

港の広々コンクリート

数台ラジコン小さな車

暑さに負けない若者たちは

 

 

「廃屋(はいおく)」

 

門柱 庭木に

生け垣だけが

今日は残った廃屋壊(こわ)し

 

 

「加江田川」

 

山間(やまあい)渓(けい)流出たばかり

若者泳ぐ橋の下

石の竈(かまど)の色黒く

 

 

「尾鈴山キャンプ場」

 

バスの終点そこから車

谷川渡る細い橋

トンネル抜けて尾鈴山キャンプ場

 

 

「川南温泉」

途中に菖蒲(しょうぶ)に風車
のれんの掛かる温泉の
温泉の湯のスタンドあって

 

 

「子供の頃の道」

 

線路を越えて細い道

古い米屋は今残り

新たな広道 斜めによぎる

 

 

「イオンショッピングセンター」

 

お盆の帰省の人の群れ

冷房ぴちっと爽(さわ)やかで

床の磨きの美しさ

 

 

「手押し井戸ポンプ」

 

馴染みの墓場の手押しのポンプ

お盆の前に取り替えられて

ぴかぴか緑で水冷たくて

 

 

「オーデオケーブル」

 

粘着黒ゴミ コネクター

時々とぎれる右の音

二十数年もちました

 

 

「お盆」

 

亡き父の話を聞いて

母妻と

ゆっくりお寿司を食べた夜は

 

 

「クンパチ山の林道」

 

車一台やっとの林道

知福川 岩多く

杉の木伐採 斜面を覆(おお)い

 

 

「夜の台風」

 

街灯の周(まわ)りの雨の

踊り舞う

風のうなりはまだ無くて

 

 

「川口」

 

台風後は青空のぞき

時々強く残り風

川の濁りは海まで伸びて

 

 

「オイル交換105円」

 

キャンペーン

オイル交換105

去年は無料のサービスを

 

 

「鶴富屋敷」

 

緑の山の椎葉(しいば)村

平家落人(おちうど)伝説の

広くて黒ずむ鶴富屋敷

 

 

「十根川神社の八村杉」

 

那須の大八朗 手植えの杉は

800年まだまだ樹勢は衰えず

椎葉の山々静かに緑

 

 

「五ヶ瀬ワイナリー」

 

標高600地元のブドウ

阿蘇山雲で見えないけれど

期待が広がる新工場の

 

 

「岩タバコの花」

 

名前を知ったは筑波山

濡れた葉っぱに紫星形

花満開の加江田川

 

 

「デパート」

 

夏の熱気の町中の

子供の頃のデパートの

上から下まで歩けば楽し

 

 

「ショッピングセンター」

 

母妻と眺(なが)めて回り

エアコン涼しく

母はおこしを買いました

 

 

「阿蘇(そ)山」

 

牛の放牧 動物園も

外輪山には風力発電 雷雨の合間に

阿蘇連山が

 

 

「熊の芸」

 

玉乗りも自転車乗りも

こなす熊

体型からは予想も出来ず

 

 

「ツクツク法師」

 

木城温泉裏山の

ツクツク法師が鳴く頃は

夕日も雲も秋気分

 

 

「夕立」

大粒雨の

稲光

夏の終わりもなかなかの

 

 

「夕方散歩」

 

曇りの夕方それでも暑く

数珠玉(じゅずだま)熟(う)れて

ムクゲ咲く

 

 

「雨宿(やど)り」

 

夏の終わりのにわか雨

傘はさしても

雨宿り

 

 

「ゲームセンター」

 

薄暗くきらきら光の

音響き

若者たちは別世界

 

 

「ガソリンスタンド」

 

ガソリン リットル139

車は続々 安い店

いつになったら下がるやら

 

 

「平和台公園」

 

池の周(まわ)りは

ツクツク法師

若者釣りしてブラックバスが

 

 

「ウィークデーのショッピングセンター」

 

ウィークデーでも人多く

若者と子供を連れた若夫婦

小さな町が屋根の下

 

 

「ウィークデーのショッピングセンター」

 

ウィークデーでも人多く

若者と子供を連れた若夫婦

小さな町が屋根の下

 

 

「汗」

 

散歩の汗は少なくなって

黄色コスモス満開に

9月の秋はゆっくりと

 

 

「エノコロ草」

 

エノコロ草にも小さな実

その実も落ちて軽快な

こうして秋は空の雲

 

 

「大きなトラックター」

 

ビニールハウスの耕(たがや)しも

窮屈そうに

トラックターが

 

 

「ジェット戦闘機」

 

上空うなりの戦闘機

いつの間にかに降りてきて

後ろにふくらむパラシュート

 

 

「新機種」

 

買わないけれどデジカメ触(さわ)る

新機種をほかと比べて

満たされる

 

 

「レストラン 待夢(たいむ)」

 

見下ろす夜景は空気澄(す)み

虫の音混(ま)じるツクツク法師

景色も美味(おい)しい平和台

 

 

「市民の森」

 

御池のスイレンまだ残り

黒松林はツクツク法師

蛍の溝は水清く

 

 

9月中旬」

 

夜は虫

昼は足下飛び立つバッタ

いよいよ風は秋帯(お)びて

 

 

「二番穂」

 

稲刈り終わって二番穂そよぐ

実った籾(もみ)は誰のもの?

それは野鳥の好物の

 

 

「大炊田(おいだ)の浜」

 

海風寒くも暑くもなくて

黄色と紫 花も潮

砂浜ゴルフと犬走る

 

 

「葛(くず)の花」

 

花びら摘(つ)んで

香りをかげば葛の花

ファンタグレープ思わせる

 

 

「以前の道」

 

17年前通った道は

小高い丘を登ったところ

今は住宅建ち並び

 

 

「台風」

 

風強く

台風合間に

夕焼け映(は)える

 

 

「風台風の後」

 

数キロ離れた海岸からの

アルミのベランダ粉吹いて

指取りなめれば確かに塩の

 

 

「昔の写真展」

 

この写真私はそのとき何歳で

町の景色と車の形

古い写真の思いは深く

 

 

9月の墓参り」

 

日差しは強いが

風涼しくて

9月の墓は彼岸花

 

 

「青島」

 

青島歩いて一回り

波音合間に

鈴虫の声

 

 

「湯布院」

 

澄(す)んだ秋空 由布岳高く

観光客はにぎわい華(はな)やぐ

家内と走った湯布院の町

 

 

「運動会」

 

小学校の運動会は

家族の応援 父兄も走る

皆を見守る金次郎の像

 

 

「都農(つの)神社」

 

日向(ひゅうが)一宮(いちのみや)

平成社殿の建築中で

大木茂る静かな神社

 

 

1000円理髪店」

 

手軽にすっきり客多く

ショッピングセンター内にあり

これからきっと伸びる店

 

 

「山間(やまあい)の集落」

 

家並み続く道一本

稲穂もみのり

最後の家も衣類干し

 

 

「閉店」

 

見慣れた店が2店も閉じた

半期の決算間近にひかえ

世の中景気は良くならず

 

 

「木城町 根白坂古戦場跡」

 

豊臣軍と島津軍 尾鈴の山が見下ろして

今は広々畑と牛飼い

秋の昼間は鈴虫混じるコオロギの声

 

 

「道の駅フェニックス」

 

2階の食堂閉(し)まったけれど

トックリキワタの赤い花

極楽鳥花も海風元気

 

 

「十月一日」

 

止まれば涼しく

歩けば汗の

十月一日秋の日は

 

 

Google Maps(グーグル マップス)」

 

インターネットも進んだものだ

航空写真も鮮明にもと居た所を見てみれば

今の景色が懐(なつ)かしく

 

 

「秋明菊(しゅうめいぎく)」

 

紫色の花咲いた

葉っぱは菊とは大違い

調べてみればキンポウゲ科の

 

 

「白い花の萩(はぎ)」

 

やっと秋が風になり

散歩の道の

萩は白

 

 

「サツマイモの花」

 

サツマイモ 白と紅色 花を見た

形そっくり朝顔の花

調べてみればヒルガオ科

 

 

「満月」

 

新田原(にゅうたばる) 茶臼原(ばる)

満月照らす薄景色

古墳(ふん)の時代も今も変わらず

 

 

「月」

 

双眼鏡で満月を

海とぎらぎら陸地も見えて

その明るさは金の玉

 

 

「紫波洲崎城 跡」

 

青島 見下ろす岬(みさき)の上に

昔は城山 今 仏舎利塔(ぶっしゃりとう)

現代 海は サーファーの

 

 

「お月様」

 

満月を少し過ぎれば

欠け大きくて

秋の夜空も足速く

 

 

「秋風」

 

散歩で秋風感じぬけれど

車で窓開け

秋を知る

 

 

「新型車」

 

いろいろ機能の部品付き

タイヤのサイズも大きくなって

値段もずいぶん上がったものだ

 

 

「石崎川」

 

夏の日差しの十月中旬

河原に遊ぶ青鷺(あおさぎ)と

夏も留(とど)まるカルガモ数羽

 

 

「京都物産展」

 

いろんな漬け物 にしんソバ

赤い大きな唐傘(からかさ)に

線香 香る京都展

 

 

「旧道」

 

集落結ぶ細い道

広い新道横切って

歴史を感じる田舎道